7×7×7 L2Cについて
この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2020 23日目の記事です。
昨日の記事はタニシさんの「Megaminx BLDへのいざない」でした。
明日の記事はenots_piさんの「技術面以外の記事になると思います」です。
NR記念に書きますって言いたかった…
この記事は、7×7×7のキューブ(以降7と書きます)を自力で解くことができる方を対象としています。
1.はじめに
皆さん、こんにちは。はじめまして、お久しぶりです。KUbersのkazuと申します。
突然ですが、7に関する記事って少ないですよね。公式競技化されている種目の中で一番少ないのでは?理由の一つ目は競技人口の少なさでしょう。日本で7の単発記録を持っているのは99人!(2020年11月現在)ハードルの比較的低い開眼競技で100人を超えていないのは7だけ!う~ん、7解くのってめんどくさいですもんね…
二つ目の理由は、特に書くことが無いからでしょう。5×5が解ければ7も大体どう解けば良いかわかるし、細かいテクニックとかになると逆に無数にあるので書けないし。結局、海外の偉い人のexample solvesとかを見て、ある程度テクニックを吸収した後は、ひたすら7を回し込む、というのが7上達への最短経路になってしまうのですよね。
しかし、他の競技の応用を利かしにく、このアドカレで紹介するのにちょうどいいネタが一つあるのです。それが、L2C(ラスト2センター)になります。
2.諸注意
筆者は右利きなので手順等は全て右利き用のものになっておりますが、左利きの方やL回転の方が得意な方は左右対称に考えてみてください。
残念ながらyauの方にはご自分で手順を工夫してもらう必要がありますが、少しでも参考になれば幸いです。
3.回転記号
この記事では3×3×3で使われる回転記号(R,L,U,D,F,B等)に加え、2層回しとn層回し(つまり3層以上を同時に回す)の回転記号を使います。2層回しは回転記号にwをつけたもの(Rw,Lw等)で表し、n層回しは、2層回しの記号の先頭に回す層の数をつけたもの(nRw,nLw等)で表します。例えば、5Rwなら、右側5層を同時にR方向に90°回し、3Lw’なら、左側3列を同時にL’方向に90°回します。
4.L2Cの解き方(ざっくり)
L2Cの解き方は他のセンターと比べて自由度が小さいとはいえど、下で紹介する方法が絶対ではありません。状況に応じて様々に工夫できます。ただ、基本方針として、この方法で解いていくことをおすすめします。
他のセンターも同様ですが、基本的にライン(棒)を作って揃えていきましょう。揃える順番はできるだけ③→(①と②)→④→⑤の順にしましょう(①と②はどちらからでも良いです)。ある程度はやくなってきたら①と②を揃えた後に③を揃えるというのもありです。(①と②と③)→④→⑤という感じです。7を解いていたら気づいたかもしれませんが、この順番を崩してしまうと、コミュテーター(手順集にて紹介)を何回も使わないといけなかったり、一度揃えたところを崩さないといけなくなったりします。
さて、次に⑤列の揃え方です。まず、真ん中のパーツ(Ⅲ)とその隣のパーツのどちらか(ⅡorⅣ)を、M' U2 M などを用いてくっつけます。その、1×2もしくは1×3になったパーツと角のパーツ(ⅠとⅤ)をくっつけます。それを⑤列に入れれば、後はコミュテーターを使って完成です。
このように解くことで、コミュテーターを使う回数は最高1回で済みます。特に初心者の方は、この方法固定で解いて、7に慣れていくのが良いかと思います。
とまあ文字とちょっとした図で説明してきましたが、これだけで伝えたいことが伝えられてるかどうかは怪しいので、いろんな人のyoutubeのexample solvesを見てもらえれば良いかと思います。
一応僕が昔撮ったexample solveを置いておきます。
6×6×6, 7×7×7: example solves - YouTube
いつかもっとちゃんとしたのを撮りたいな。
5.L2C手順集
L2C手順について話すだけで非常に長くなってしまいますので、もう一つ記事を用意しました。是非見てください!(どちらかというとこっちが本命)
6.おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
かなり解説を端折ってしまった気がしますが、L2Cについて書きたいことは大体書けたと思います。
本当は7×7×7全体についても、もうちょっと語ろうかなと思っていたのですが、長々しくなるのでこの辺で止めておくことにします。
この記事内で誤りを見つけた方や、もっと良い手順を知っているという方は、twitter等で教えてもらえるととても嬉しいです。
では。